新型コロナウイルスの影響による自死が増えています。
2020年における総自殺者数は2万1,077人(暫定値)。
男性は前年よりも26人減少した1万4,052人、逆に女性は2019年から934人増加し7,025人と2年ぶりに増加。
若年層に至っては、小学生が15人、中学生が145人、高校生338人の合計498人に上り、1978年の統計開始以来最多だった1986年の401人を超えました。
1998年に増加した自殺者の多くは、40〜60代の中高年の男性。
現在でも、人数的にはこの年代の男性が自殺者全体の3分の1を占める状況が続いています。
しかし、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は高齢者も非常に高く、また10代~30代の死亡原因の第1位が自殺。
今や自死は個人の問題ではなく社会の問題です。
人は衝動的に自殺で亡くなるのではなく、多くは、複合的な悩みや課題が連鎖する中で、「もう生きられない」「死ぬしかない」と、追い込まれた末に亡くなっているそうです。
自殺の実態調査から、自殺で亡くなった人は平均すると4つの悩みや課題を抱えていたことが分かっています。
若い人たちは、『死にたい』というより、『消えたい』『もう生きていたくない』と思ってしまうそうです。
まさに、死にたいのではなく、生きていることをなくしたい、その手段として自殺を考えるということなのだろうと思います。
新型コロナ禍の中、職を失うリスクや、メンタルを病む可能性は誰にだって起こります。
その最終的な「逃げ場」が自死であってはならないと心から思います。
生きるという選択を・・・
生きる勇気を・・・
どうか一人で抱え込まず誰かに話しましょう。
周りの人の様子が「いつもと違う」と気づいたら、声をかけ、その人の話をよく聞いてください。
あなたの気づきと声かけで救われる人がいます。
もし、あなた自身が悩んでいたら、一人で抱え込まず、相談しましょう。
あなたの命は尊くかけがえのない命です。
悩みを抱えているという方は、以下のような相談窓口があります。
電話「いのちの電話」 0570-783-556(午前10時~午後10時)
LINE「生きづらびっと」 →「友だち追加」で相談ができます。
また、厚生労働省のホームページでも相談窓口が紹介されています。
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