人は睡眠中に目を閉じ、体が動かず、横になって寝ている姿は外見からは同じような状態に見えますが、実は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2つの異なる睡眠状態を90~120分で交互に繰り返しています。
一般的に深い眠りと言われる「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」のサイクルを一晩で4〜5回繰り返しています。
この中で、最も深く眠っているのが1周期目の「ノンレム睡眠」。
この最初の90分を「黄金の90分」と呼びます。
最初の深い眠りで脳下垂体から「成長ホルモン」が分泌されます。
成長ホルモンは骨格形成を促し、身長を伸ばしたり、疲労の回復やホルモンバランスの調整を行ったりするホルモンです。
深い睡眠をとり、成長ホルモンの分泌が適切に行われることで、人は寝ている間に脳や身体の疲労回復や、あらゆる細胞の修復がされるのです。
目を閉じ寝ている間に「ノンレム睡眠」「レム睡眠」という、異なる2つの睡眠活動を繰り返すことで、想像以上の活動が脳や身体で行われます。
睡眠の2割はレム睡眠で、8割がノンレム睡眠に充てられますが「ノンレム睡眠」にも「レム睡眠」にも両方に役割があり、睡眠という重要な生命活動を作り出しています。
睡眠には個人差がありますが、6時間以上睡眠をとり「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」のサイクルを最低でも4回程度繰り返すことで十分な睡眠がとれることになるのです。
ノンレム睡眠:脳の休息、成長ホルモンを分泌
レム睡眠:体を休ませ、思考の整理、記憶の定着
誰にとっても身近な存在である睡眠。
睡眠を単なる疲れを取るための方法の一つとして考えるのではなく、日々の暮らしを豊かにするため、仕事で最大限のパフォーマンスを出すために必須な習慣と考えなくてはなりません。
就寝前から起床までの一連の過程を見直し、良質な睡眠を得るために意識的に改革することが必要です。
生活リズムを整えて、目覚めたときに熟睡感やすっきりした感覚があることなどを大切にして素敵な春を過ごしましょう。
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